コラーゲンとプロテオグリカン、どちらもハリや潤いには欠かせない成分ですが、
美容効果には大きな違いがあります。
今日は、コラーゲンとプロテオグリカンの違いを詳しく説明しながら、
より効果的な摂り方をお伝えしていきますね。

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●コラーゲンの役割

人間の体は約60%が水でできていると言うのは、よく聞きますよね。
では、残りの40%は何かと言うと、主にタンパク質(約20%)、脂肪(約15%)などです。
このタンパク質の中の、約30%がコラーゲンだと言われています。

体内でのコラーゲンの役割は、細胞と細胞を結びつけること。
これを、細胞外マトリックスと呼びます。
細胞間マトリックスのおかげで、私たちの細胞はバラバラにならずに、
組織や器官を作ることができるのです。

●お肌とコラーゲン

肌のハリにはコラーゲンが欠かせないと言われますが、これは、この細胞間マトリックスが関係しています。お肌の中(新皮)と言われる部分にあるコラーゲンが、
ソファーのスプリングのように、弾力を支えてくれているので、ハリを感じるのです。
でも問題なのは、その量と質。実はコラーゲンは20代をピークに減少していき、
50代になると20代の70%くらいになると言われています。
また、加齢とともに質も落ちてしまうのも残念なところ。
なぜ質が落ちてしまうかというと、私たちの細胞は常に生まれ変わっているのですが、年齢を重ねると、この生まれ変わるサイクルに
変化が起きてしまうのです。分かりやすいイメージで言えば、
カラーコピーを繰り返すことと同じ。元の原稿があって、それをカラーコピーして、カラーコピーしたものをまたカラーコピーする。。。と繰り返していくと
最初の原稿の鮮やかな色が色褪せてしまうだけでなく、場合によっては良く読めない文字なども出てきたりしますよね。これと一緒のことが、体内で起きるのです。
繰り返し細胞を生まれ変わらせている間に、傷がついたら傷がついたまま、
色褪せてきたら色褪せたままコピーされてしまうので、細胞の劣化が起きてしまい
これが質の低下につながるのです。

●コラーゲンは”塗る”より”飲む”がおすすめ

加齢とともに減少してしまったり、質が悪くなってしまうコラーゲン、ぜひ何かで補っていきたいですよね。
では、コラーゲン入りコスメで肌に直接補うのと、サプリなどで摂るのは、
どちらが良いかみなさんご存知ですか?
答えは、”サプリ”です。化粧品に入っているコラーゲンは、お肌の中(角質層)では
保湿成分として潤いを与えてくれますが、お肌内部のコラーゲンを増やす作用はないのです。反対に、昔から「鳥鍋を食べると、翌日お肌がプルプルになる」と言われたりしますよね。
少し前までは、コラーゲンは体内に入ってもお肌に直接行き渡るわけではないから、コラーゲンを食べたらお肌がプルプルになるのは気のせいだ、とも言われていましたが、現在では研究が進み、気のせいではないことが分かって来ています。
口から摂取されたコラーゲンは、一部が酵素により細かく分断され、コラーゲンペプチドになります。このコラーゲンペプチドが、血液に乗って全身を周りながらシグナルを出すことで、代謝を促進してくれるからなのです。
なので、コラーゲンはコラーゲンはサプリで補うと、よりお肌プルプルへの近道なのです。

●プロテオグリカンは、綺麗を増やす力がある

プロテオグリカンは塗っても食べても、美容効果が高いのがプロテオグリカン。
最大の違いは、生み出す力があること。(プロテオグリカン のより詳しい説明は、プロテオグリカン の美容効果というコラムを参照してくださいね)
プロテオグリカン には、お肌に塗るとコラーゲンやヒアルロン酸、そして、新しい細胞を作る鍵となる線維芽細胞を作るスイッチを入れてくれることが、研究により分かっています。なので、外から与えるのではなく、中から生み出す力をサポートしてくれるのです。