弊社が実施したお客様の肌悩みアンケートでお悩み1位だったのが
乾燥肌。今回は、コスメを見直すことで乾燥肌の改善方法をお教えしますね。

目次・コンテンツ

●1番に変えて欲しいコスメ

最初に見直して欲しいアイテムは、クレンジング。
みなさん、どのようなクレンジングを使っていますか?
クレンジングはお肌のお手入れをするものではなくてメークを落とすものだから、
なるべく手軽でお安いものでいいとおっしゃる方が多いのですが、
実はこれが乾燥肌への落とし穴なのです。

●落としすぎが乾燥を招く

みなさんが一番お手入れしている皮膚は、どこですか?
もちろんお顔ですよね!
でも、残念ながらお顔の皮膚は体の皮膚よりもダメージを受けていませんか?
食べた栄養も、取った睡眠も同じように体全体に働くはずだから、
本当なら、お顔の皮膚も体の皮膚も同じ状態なはず。
もっと言えば、お手入れしている分だけお顔の皮膚の方が美しくなって
いなければおかしいですよね?
でも、そうではないのはなぜでしょうか?
原因の一つは、落としすぎだと私は思います。

体は石鹸、もしくはボディソープで1日1回お風呂に入った時に洗うという人が
多いのではないでしょうか?
でもお顔は朝晩2回洗います。そしてそのうち1回はメークを落とすために
クレンジング使っていますよね。
クレンジングによっては洗浄力が高すぎて、本来私たちの皮膚にある天然の保湿成分まで取り去ってしまうものがあるのです。これが乾燥肌の大きな原因のひとつなのです。

●失われてしまう天然保湿成分

私達の皮膚で潤いを保ってくれる天然の保湿成分は大きく分けて3つあります。

1)皮脂

これは皮脂腺から出る皮脂(油)と、汗が混じり合ってできる天然のバリア膜のこと。汗というとベタつくイメージで嫌がられる人もいますが、実は汗の中には
大切な保湿成分であるスクワレンやリン脂質などが含まれているのです。

2)NMF

これはNatural Moisturizing Factorの略で、角質層の中にある保湿成分。

3)細胞間脂質

これはセラミドを中心にした油溶性の潤い成分で、やはり角質層の中にあります。細胞と細胞の間を埋めるように働き、肌内部の水分の蒸発をふせいで潤いを保ってくれています。

洗浄力の強いクレンジングを使用すると、まず1番上の皮脂が持っていかれてしまいます。そして、実は2番目のNMFや、3番目のセラミドは水を使用するだけでも
流れ出ると言われている成分。なので1番目の皮脂バリアが必要以上になくなると、さらに内部の潤い成分が流れ出てしまうという悪循環につながるのです。

●おすすめのクレンジング

では、どんなクレンジングなら乾燥を最小限にしてくれるのでしょう。
最初におすすめしたいのは、クリームまたはミルク状のクレンジング。
これは、水とオイルの配合バランスがよく、肌の刺激になりにくい構造になっているから。そして、一番避けて欲しいのは、シートタイプのクレンジング。
シートタイプはシートマスクのイメージから、手軽な上に肌にも良さそうというイメージを持つ人が多いのですが、実は一番肌ダメージが大きいのです。
なぜなら、シートタイプは、ほぼ界面活性剤のみでメークを落とす処方になっているから。

肌に優しい順にクレンジングを並べてみると。。
クリームまたはミルク クレンジング
ジェルクレンジング
オイルクレンジング
シートタイプ

ざっくり、上の順番になります。
オイルタイプは、メークがスルッとすぐ落ちるので便利なのですが、
油が脂(皮脂)を落としすぎてしまうこと、
洗い流す時に水で落ちやすいように界面活性剤の量が多くなりがちなのが
肌ダメージにつながります。
また、ジェルタイプも透明のものは界面活性剤が多く含まれている傾向があるので
私はあまりおすすめではありません。

乾燥肌を防ぐなら、毎日使うクレンジングをぜひ見直してみてくださいね。