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●乾燥肌のはじまりが、エイジングケアを始めるタイミング
乾燥肌は、最初にあらわれるエイジングサイン。例えば、20代で乾燥肌で悩んでいる人ってあまりいないと思うのです。
20代のお悩みといえば、目を大きく見せたいな、とか、可愛く見えるメイクの方法はないかな?とか、お肌の悩みというよりは、見栄えに起因したお悩みが多いように思います。
それが30代になってくると、乾燥が気になって…というお悩みが聞こえてきて、40代以降は乾燥が本格的な悩みの種になってきますよね。
そして、乾燥が本格的にお悩みポイントに上がりだすと、しわ、しみ、たるみも同時に気になり出すようになっていくのです。
なぜなら、お肌の潤いを保てなくなることは、お肌の中の美肌成分が減少しているサインだから。
これについては、後で書きますね。
●乾燥肌の原因
まず、乾燥肌ってどうしてなるのかを見ていきましょう。
原因の一つは、水分が大きく関係しています。
“水もしたたるいい女”っていうでしょう。
若いころは、体内に水分がたくさんあるのです。
赤ちゃんは全身の80%、成人すると60%、そして50代以降は50%ほどに減少してしまうと言われています。みずみずしいお肌のためには、体内水分量がとても大切なのです。
では、なぜ体内から水分が減ってしまうのでしょうか?今回は、特にお肌について見ていきますね。大きな原因のひとつは、お肌の中で水分を蓄えてくれる成分が、加齢とともに減少するから。
1グラムで6ℓの水分をかかえる力があると言われるヒアルロン酸は、有名ですよね。
その他、肌内部で水分をかかえてくれる成分としては、最近話題のプロテオグリカンもあります。
そして、水分の蒸発を防ぐ役割をしてくれるセラミド。こういった水分を抱える成分が絶妙に働いているので、お肌は内部の潤いを保つことができているのです。でも、残念なことに、すべて加齢とともに減少してしまいます。
だから、単純に考えてみると、水を抱える成分が減少する→水分が減る→乾燥肌になるという順番。だとしたら、この矢印を逆回転させれば、乾燥肌は防ぐことができることになりませんか?
●乾燥が気になるときに、おすすめの成分
乾燥が気になるときに私のおすすめは、お肌(角質層)の水分量をあげてくれる効果が期待できる成分。その時のアプローチは、
1.内部の水分を増やすこと
2.蒸発を防いで中の水分を減らさないこと
お肌(角質層)の水分量UPに、私が1番おすすめする成分は、プロテオグリカン。
今話題のプロテオグリカンは、水分を抱える力がものすごくパワフル。たとえば、体内では、軟骨部分に沢山あるのがプロテオグリカンなのです。
軟骨って、水分がないと骨と骨が擦れて痛くなってしまうから、プロテオグリカンがしっかりと水分を蓄える役割をしているのです。
また、プロテオグリカンは、肌内部に届くとヒアルロン酸の産生を促す効果があることが、研究から分かっています。
簡単に言うと、減っていくヒアルロン酸を増やすスイッチを押してくれるようなもの。
外からヒアルロン酸を補うのではなく、肌が自らヒアルロン酸を生み出す力を助けてくれるなんて、すごいですよね。
2つ目の、水分蒸発を防いでくれるおすすめ成分は、セラミドです。セラミドは細胞間脂質といって、肌内部の細胞同士の間をうめるように働いてくれる成分。よく細胞をレンガだとすると、レンガとレンガをくっつけるセメントとがセラミドだと言われます。なので、セラミドが減少すると、細胞と細胞にすきまができて、そこから水分が蒸発してしまうの。
感想肌対策には、水分を抱える、そして逃がさない、この2つのポイントからコスメを選んでみてくださいね。