冬は乾燥するからしっかりケアしなくちゃ。。。と皆さん思っていらっしゃると思いますが、ケアの仕方を間違えてしまうと乾燥肌を促進してしまったり、そこからしわの元になってしまう可能性があるのです。今日は冬のNGケアとおすすめケアをご案内しますね。

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湿度と乾燥

お肌の乾燥は湿度と大きく関係しています。その証拠にカンカンに太陽が照りつける暑い夏よりも、冬の方が乾燥を感じやすいですよね。簡単に言ってしまうと、温度の高い夏の方が多くの水分を空気中に含むことができるから、湿度は高くなるのです。夏は日差しが強いので干しておけば何でも乾いてしまいそうですが、干し柿もたくあんも夏に干すことはしませんよね。柿の中の水分を飛ばして作る干し柿も、大根の中の水分を飛ばして漬け込むたくあんも、湿度が下がる冬に外に干します。これは、空気中に含まれている水分量(絶対湿度)が少ない冬の方が水分の蒸発が大きいから。私たちのお肌は湿度が50%以下になると、角質層の水分が急激に蒸発すると言われています。

冬枯れ肌を起こすNGケア

湿度が下がって乾燥しがちな上に、冬は暖房をつけることでさらにお肌は乾燥へ傾きます。こんな時やりがちなケアが、保湿化粧水ミストを使うこと。ミスト上なのでメークの上からも使えるし、保湿もできるし。。と思ってお使いの方もいるかと思いますが、これが実は冬枯れ肌を起こすNGケア。化粧水については別のコラム、”化粧水を使うのはもったいない”でも書きましたが、使えば使うほどお肌を乾燥させてしまうことになりがちなのです。化粧水のボトルの80〜95%はお水。その中に少しの保湿成分が含まれていますが、基本的にはお水です。水をつけると必ず蒸発しますよね。濡れた髪をドライヤーで乾かさないでそのままにしておけば、いつか乾くでしょ。あれは水分が蒸発するから。ただ、お肌に水分をつけると、その水分が蒸発する時に肌内部の水分も一緒に持って蒸発してしまうという特徴があるのです。試しに、くちびるが乾いた時に舐めて潤してみてください。一瞬潤った気がするだけで、少し時間が経つと前より乾燥がひどくなってひび割れてしまった。。となると思います。

ケアを間違えると、たくあん肌に

大根にはしわがないのに、たくあんはシワシワですよね。同じ大根なのに見た目の違いを引き起こすのは、水分量。私たちもお肌内部にしっかり水分を蓄えることができないと、肌は乾燥し、表情シワがつきやすくなります。そう、たくあんみたいなシワシワ肌になってしまうかも知れないのです。人は話す、笑う、怒るなどさまざまな喜怒哀楽を顔で表現するので、常にお顔の皮膚は動いています。この時、皮膚が乾燥して乾いていると、動いた箇所の皮膚が戻らずあとがついたようになってしまうの。これが乾燥シワと言われるものです。最近よく見る、医薬部外品の”乾燥による小じわを防ぐ”というのは、簡単に言えば潤いを与えてシワを防ぎますよということなのです。

冬に大事なケア

冬に大事なのは、とにかく水分を蒸発させないこと。そのためには蓋の役割をしてくれる、油分を含むケアをしっかりすることが何よりも大事です。クリームや乳液は夜のお手入れのためのものと思っている方も多いと思いますが、湿度が低い冬は、朝もクリームや乳液を使って、コッテリしたケアをしてあげることがおすすめ。そしてマスクをしている今は、日中も油分を含むクリームや乳液をお肌にオンしてあげてください。マスクで擦れる部分は、1日中油取り紙で肌の油分を取り去っているようなもの。私ごとですが、私は3Dビューティエマルジョンかジュエルクリームミストを持ち歩いて、1日数回、手にとってお顔につけるようにしています。