年齢を重ねるごとに、何で、どうお肌をクレンジングするかが若さを保てるかどうかの鍵になってくると、私はずっとみなさんにお伝えし続けています。
なぜならお肌が唯一できないことは、自分で落とすことだから。
お肌は紫外線から自らを守るためには、メラニン色素を生成することができますし、皮脂(油)を出すことで乾燥から自らを守ることもできます。
(もちろん、皮脂量は加齢とともに減少してしまうので、永遠無限に十分な潤いを自ら作り出すことはできないけれど。)
でも汚れを落とすことだけは、お肌は自分でできないのです。
なので、この”落とす”は美肌ケアの中でも、とても大切なものだと言えます。何で、どう落とすかは、私たちのチョイスにかかっていて、それによって、お肌のダメージに繋がってしまうのか、それとも、美肌に導かれるのかが大きく別れてくるから。
目次・コンテンツ
エイジングを加速してしまう可能性大のクレンジングとは?
1)洗浄力が強すぎる
別のコラムでも書きましたが、お肌にとって何よりも大切なのは、潤い。
お肌の潤いは、中(角質層)と外(肌表面)の両方を守ることが大切です。
中(角質層)へは美容成分で潤いを届け、外(肌表面)は、中の水分が抜けないように皮脂(脂)で膜をかけて守ってもらうイメージ。洗浄成分の強すぎるクレンジングは、皮脂を取りすぎてしまうためおすすめできません。
2)擦る
お肌を擦ることは美肌の大敵だけじゃなく、シワの原因にもな流ので、エイジングを何倍にも加速してしまいます。
ちょっと想像してみてください。硬い岩でも、いつもいつも水が流れていると摩擦で蹴づられていきますよね。お肌も同じなのです。いつも同じ方向に擦っていると
そこに線が入ってしまいます。若い頃のお肌は、潤いも弾力もしっかりあるので
少しくらい擦っても元に戻流のですが、残念ながら大人肌は違うのです。
濡れているハンカチはシワにならないけれど、乾いていたらシワになってしまうのと一緒ですね。。
擦ってしまうクレンジングのナンバー1は、シートタイプ。薄いメークの時や、お友達のお宅にお泊まりする時など、簡単にさっと拭いてメークを落とせるシートタイプは便利ですよね。でも、拭き取る時に、お肌を擦っているのです。
その上、シートタイプは、他のクレンジングに比べて保存料などの配合が多くなりがちなのも、おすすめしない理由。なぜかというと、シートタイプは手で直接触るから雑菌が繁殖しやすいので、その分、保存料などが多く含まれていることが多いのです。便利なので時々使う分には大丈夫ですが、簡単だからいつもシートタイプのクレンジングで〜というのは、やめましょう。
3)落とすものだから、安価ですましてしまう
お肌のお手入れには時間もお金もかけるけど、落とすものは安価でいい。。これは
とっても残念なクレンジングの選び方。なぜかというと、お手入れはクレンジングの後にするものだから、クレンジングの選び方次第で、その後のお手入れの効果が全然違ってくるのです。
安いものが全て良くないと言っている訳でも、高いものじゃないとダメですよと言っている訳でもありません。でも、例えば、お安くてお湯を注げばすぐ食べられるインスタントラーメンと、豚骨や昆布で出汁をとるなど、時間とコストをかけて作られるお店のラーメンはどちらが栄養価が高いですか?
お値段は高くなってしまうけど、栄養があるのはお店のラーメンですよね。
クレンジングも同じです。お肌に優しい成分を使用したり、洗浄成分だけではなく美肌のための美容成分を追加したりすれば、やはりコストは上がってしまうので、
その分、お値段も上がってしまいます。では、実際にいくらくらいのクレンジングがおすすめですか?とご質問を受けることもあるのですが、私は、¥3000〜¥6000くらいでとお答えしています。
エイジングケアができるクレンジングとは?
エイジングケアができるクレンジングは、上の二つをしないクレンジング大前提。
潤いを取りすぎないで、でも、汚れはしっかり落としてくれること。
そして、擦らずに落とすことができること。
お肌にのせて馴染ませるのだから、結局どのクレンジングも指で擦ることにはなるのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。もちろん、肌と指は触れ合うので
全く擦れないということはありません。でも、それをどれだけマイルドにできるかが、大切なのです。例えば、洗浄力が弱すぎるクレンジングは、落ちづらいので落とそうとしてより強い力で擦ってしまいがち。なので、自分の普段のメークに合わせて、クレンジングを選ぶことも大切です