令和3年3月27日の日本経済新聞に、面白い記事が載っていました。
それは、今後花王は「美白」と言う表現を化粧品に使わないと言うもの。
米国で起こった黒人差別への抗議運動がきっかけだと言うことでした。

日本の美白化粧品を海外で販売する時は、「ホワイトニング」と言う表現になるのですが、花王ではこの白くすると言う表現のホワイトニングを使用せず、明るくすると言う意味になるブライトニングに変更していくそうです。

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●欧米には美白コスメがない

日本やアジア圏では大人気の美白商品ですが、欧米にはもともと
美白商品はありません。
ですので、Whitening Cream (美白クリーム)をアメリカの友人に見せると
???となるか、歯を白くする特別な歯磨きクリームだと思うみたいです。
欧米では白くしたいのは、歯なのですね。。
ですので、化粧品にはwhitiningという表現はなく、
肌を明るく見せるBrigtningが主流です。
花王は中国でもたくさんの化粧品を販売していますが、アジアで人気の
「美白」をやめて、世界基準の「ブライトニング」に合わせることにしたのですね。

●肌は白い方が美しい?

ここからは私の勝手な持論ですが、肌の色の美しさの基準は
過去の歴史と関係が深いのではないかと思います。
それも、身分によるところの。

例えば「色の白さは七難隠す」ということわざがあるように、
アジアでは色が白いこと=美しいこととされて来ました。
これは、昔は色が白いことがお金持ちの象徴だったからではないかと思うのです。
日本やアジア周辺は、農耕民族です。なので、普通の家庭の女性は外に出て田畑を耕すことが求められました。畑しごとをしている女性の肌は、もちろん焼けて浅黒くなってしまいますよね。身分の高い女性のみが室内にいることができ、白い肌を保つことができたのです。
だから、そのことに対する憧れもあって、肌の色が白い方が美しいという文化になったのではないかなと思うのです。

反対に、もともと色白の欧米人は、小麦色に焼いた肌に美しさを感じるようです。
これも同じように、小麦色の肌はバケーションに行く余裕があることを暗示しているから。私がNYで暮らしていた頃、5月くらいになると話題に上がるのは、
週末はどこに行くか?夏のバケーションはどうするか?でした。
ニューヨーカーにとっては、夏はカリブ海などにバケーションに行って、小麦色に
肌を焼くことがステータスなのです。
これはフランスやイタリア、イギリスでも同じでした。
夏はニースやアマルフィーなどに行って、ゆっくりバケーションを楽しんで
肌を小麦色にするのが、健康的で美しいとされるのです。

●ブライトニングは世界共通

こうして考えてみますと、色の白さで肌の美しさが決まるわけではありません。
でも、肌のくすみを取り透明感のある肌に憧れるのは、世界共通です。
なので、これからは美白ではなくブライトニングを目指すべき。
そのための簡単な方法は、(美白コスメを使わないで美白する方法)に
詳しく書いてあるので、ぜひ見てみてくださいね